コロナ肺炎への顕著な槐耳効果について

 新型コロナウイルス感染により、はからずも重篤肺炎を発症した方に対し、槐耳(カイジ)治療が後遺症のない顕著な回復効果があることを報告します。

 患者さんは当初、

1. 重度の呼吸困難(横隔膜や胸郭の運動性が非常に制限されている)、

2. 血中酸素濃度が90%を切り

3. 咽頭筋の筋力低下による嚥下障害、

4. 非常に強い持続性の乾性咳、

5. 頭部皮膚感覚鈍麻、

6. もちろん食欲や体内機能の非常な低下が認められ、体重は1ヶ月で10キログラムも減少。

7. 強いだるさを感じ、

8. それでも長距離運転など仕事上の移動もあり、安静を保てませんでした。

受診した近医にて、胸部CT検査血液検査は施行してもらったものの、なんら薬剤の処方なし。後遺症の残る重篤な肺炎と告げられただけ、と連絡があり、患者の職場に往診。

A. 炎症反応が非常に強かったため、抗生物質levofloxacin 250mgと、

B. 手元にあったカロナール1日3錠

C. 低蛋白質血症にアミノ酸+ポリペプチドサプリ、サカナのちから(小田原・鈴廣株式会社)を1日30錠処方。感染症に違いないので。

 発熱せずという患者の弁を信じて、体温測定は行いませんでしたが、確かに熱はなく、かえって体温は低く感じられました。

 CT検査による肺病変は、著しく悪化していて、全肺野に渡り、塊状陰影が多発、下肺野にかけて繊維症様陰影を認めました。この病状で、入院もせず、一般生化学以上の血液検査もせず、なんら処方もないということに驚きましたが、これは患者の意向で、一切薬剤不要、入院したくない、と主張されてはクリニックも驚いたことと存じます。

体力の消耗、全身状態が非常に悪いと判定したため、槐耳30gとして、臨床研究開始、上記の抗炎症薬併用にて、結果的には、1ヶ月目で顕著な改善3ヶ月目でほぼ回復を見ました。1ヶ月目では、まだ完治というには咳が残りましたが、3ヶ月目で症状が全部消失したため、患者がこれ以上の治療を拒否しました

さて、ここで、患者の了解のもと、コロナウイルス抗体検査を3ヶ月目に施行しましたら、見事、抗体陽性時期的にはオミクロン株の感染を確認し、主治医に連絡。当方も、陰性確認など、必要な検査をいたしました。前後関係を確認すると、感染源は、非常に有名な歌手で、やはりイベント興業は、危険なんだなと実感した次第。ただ、患者は、この歌手の自宅での施療のため、濃厚接触感染もいいところですが。コロナワクチンは一切接種していません。

その後、遺伝子解析により、3ヶ月間の経緯を観察し、3ヶ月目で完治宣言と言って良いことが証明されました。これは、まだ論文発表前ですが、体調に現れない消耗や、ストレス蓄積の状態など、簡単にチェックできます。病変が現れてからでは遅いのです。症状が出る前に、変異を察知し、是正することが、健康維持の実際です。そして、健康維持は足し算ではなく、不要なものを廃棄し、新しい正常組織で再編するという、マイナス計算が必要です。新型コロナ感染による老化組織新生が滞りがちですが、その是正に槐耳が非常に有効コロナ重篤肺炎でも肺の病像は、3ヶ月で劇的に改善しました。もちろん、後遺症なし治療による副作用なし、です。

詳細は、以下、論文参照ください。

Tanaka M, Tanaka T, Teng F, Zu, X, Lin H, et al.  Huaier effects on functional compensation with destructive ribosomal RNA structure after anti-SARS-CoV-2 mRNA vaccination.  Arch Clin Biomed Res 6 (3)  (2022): 553−574.

Conf; Research Square preprint; the DOI is:10.21203/rs.3.rs-1714316/v1

今、心配しているのは、この患者さんは3ヶ月で治療を自身で止められましたが、槐耳療法はもう少し、あと3ヶ月くらい続けた方が後難がないだろう、と懸念していること。さらには、患者自身、治ってしまうと、その経過や、途中の大変だったこと、全部忘れてしまったことです。コロナ感染後遺症として、ブレイン・フォグ(脳に霧がかかったような状態)のためでしょうか。