先端医療で用いられる最新の抗癌剤は、良く分子標的薬と言われ、変異した癌遺伝子や癌抑制遺伝子に対し、阻害的に働くということが良く識られています。ただし、毒性も相当なものなので、免疫能の低下、食思不振・悪心・嘔吐などの消化器症状、末梢神経障害、肝臓毒、腎障害などとても耐えきれないつらい治療に違いありません。
ここで、槐耳(カイジ)が変異を修正し、正常機能を増進する遺伝子群は、代表的なもので以下の通りです。
癌遺伝子;c-myc, K-ras(p21), Her2, β-Catenin, EGFR, MDM2
癌抑制遺伝子:p53,p16,PTEN, Smad4, Rb, APC、BRCA1及び2, Ink4a/ARF
が代表的で、量と服用期間により、
DNA mismatchi repair遺伝子群、薬剤耐性抑制遺伝子(MMDR等)
が含まれます。
これらの遺伝子群は、その重要性が超弩級であり、このうちの一つが代表となる伝達経路に含まれる遺伝子群は200や300ではありません。これらを総動員させるということは、体内の総遺伝子を動員させることができる、というのとほぼ同意義であり、このような一括した体内機能回復ができる分子標的薬は存在しません。
膵癌の手術不能例や、癌末期の多臓器転移などで、抗癌剤との併用、もしくは段階的投与に対しても、槐耳は体内のポテンシャルが残っていれば、効果発揮できます。
抗癌剤のコンビネーションの限界が指摘されている今、補助療法としてでも、根治療法としてでも、槐耳の効能を応用する時期が来たと痛感します。
手術不能例が可能になること、転移の縮小〜消失など、治療補助をしながら、寛解から治癒への道を歩める様に、切に願うものであります。