弊社創立10周年を迎えました

弊社、株式会社ブラディオン医科学研究所は創立10周年を迎えました。

思い起こせば、1994年弊社代表取締役がドイツのJustus-Liebig Universitaet Giessenでの2年間の客員研究員を終え、かつ取締役が合衆国の米国ニューヨーク州立大学バッファロー校医学部での客員講師を終え、共に帰国してから、研究を寄生生物の分子生物学からヒト、その中でも癌の分子生物学研究に移行しました。

その中で、新規大腸癌特異的発現物質を発見し、ブラディオン(Bradeion)と名付け、これが弊社の名称にもなりました。その後、その物質は、大腸癌のみならず、泌尿器科領域癌(膀胱癌、前立腺癌、腎細胞癌)悪性黒色腫にも発現することを見いだしました。それに基づき、大腸癌や泌尿器科領域癌の早期発見を目指し、技術開発を行い、現在の超早期発見の臨床応用が可能となり、大学や国立研究機関のTranslational Researchの成果として、大学発ベンチャーを開始いたしました。そして2010年10月8日に株式会社ブラディオン医科学研究所を創立いたしました。

この技術を用い、臨床研究応用として癌の検診業務を行うに連れて、医師・医学博士である弊社代表取締役ならびに取締役が問診に当たり、検診受診者の家族や親族に癌患者がいらして、癌の治療に際し、標準治療の抗癌剤治療による副作用で癌治療の継続ができなかったり、癌が進行していて抗癌剤治療の対象にならず、主治医から後はターミナルケア(緩和医療)しかないと告げられ、途方に暮れているとの話を聞くことが、多々ありました。そのときに、恩師である元金沢医科大学教授の先生が胃癌に罹患し、内視鏡下手術を受けたが、取り切れず、再手術を行なわれましたが、完治手術ではなく、その後、体調を非常に崩しました。その時に、ある学会で中国認可の抗癌薬「カイジに出会いました。私どもが恩師に再会した当初は、長く歩くこともままならない状態でしたが、カイジを飲み続けたら、私どもとゴルフの山岳コースを歩き続けるまで回復され、私どもが非常に驚いた次第でした。

そこで、中国認可抗癌薬「カイジの日本卸元である株式会社日本漢方新薬の副社長・丁偉様をご紹介され、それから抗癌剤副作用に悩まされている方や抗癌剤治療が無効で主治医から見放された方、癌患者さんへの処方を開始いたしました。

上記で述べました通り、弊社代表取締役ならびに取締役は医学研究者でありますので、この「カイジを使い、大学ならびに国立研究機関在職中には「カイジ」を用いた研究を施行し、その中で、カイジの抗癌効果についての、動物実験による抗癌効果の分子基盤を発見いたしました。

その成果を論文に発表すると共に、「カイジ」に日本輸入元の株式会社日本漢方新薬副社長・丁偉様から中国の製造元の盖天力製薬にご紹介いただき、その縁で、中国に招待講演の依頼を受けました。そして、山東市、広州市、湖南省長沙市、上海、北京、瀋陽、大連で講演を行い、広州では地元テレビ局の取材を受けたり上海では中国の医事報(日本での「日本医事新報」に相当する、医師の大多数が購読している雑誌に相当)の取材を2度受け、掲載されました。

これらの講演の成功により、中国カイジ製造企業の盖天力製薬より研究費を頂き、つい先日ボランティアの第一期募集が終了いたしました臨床研究を開始いたしました。現在は、その研究のための臨床検体の血液を中国に送り、今年の新型コロナで非常に有名になりましたPCR測定・解析を含めた遺伝子測定・解析企業の世界トップ企業のBGIとの共同研究により、測定・解析が進められているところです。

この研究の中間データを用い、現在、国際医学雑誌への投稿論文を投稿中です。

日本では、創薬関連企業の購読誌「創薬のひろば」に2017年秋号(Vol. 7)2019年(Vol. 11)に研究内容の総説を発表し、今年も秋号に総説を発表予定でおります。

以上、弊社の開設から現在までの研究ならびに事業内容の概略を述べさせていただきました。

今後も、癌患者さんの力になれるよう、誠心誠意努めたいと思っております。