弊社臨床研究の患者さんの全RNA解析の途上、偶然、日和見感染として検出されたRNAウイルスに対する槐耳(カイジ)の寛解効果を確認したので、お知らせします。
臨床研究ボランティアの皆様は、何らかの癌という基礎疾患を抱えております。ここで、正常対照とした、何ら疾患を持たぬ方との比較で、槐耳(カイジ)効果を示します。
ボランティアNo. 1 肺癌末期、多臓器転移、栄養指導の誤りでタンパク質、カロリー量を絞った結果、全身状態不良、72歳
ボランティアNo. 2 髄膜腫(良性)にて外科治療、手術6週間前より槐耳投与開始、40歳
ボランティア No. 3 正常対象、疾患なし、常用薬剤なし、70歳
この3人の経時的全RNA解析を施行したところ、偶然にも日和見感染としてRNAウイルスを検知しました。その状態を、転写調節因子を核とした遺伝子リンク図 (Fig. 1) として描くと以下のようになります。まず、ボランティアNo.3の場合、既に末期であったため、ほとんど遺伝子変異、発現量の増加など、槐耳効果は認められません。
左が槐耳を1日20gを投与して30日目の遺伝子状態で、大変静かに落ち着いております。動きがほとんどないと言って良い状態。それが、右図の90日目に、驚くべき爆発状態となります。この1週間前ほど、ひどい風邪の症状を呈し、発熱、だるさ、せき、くしゃみなど、今回のCOVID−19によく似た症状を呈しました。 具体的遺伝子内容は次の図に示します。
上図左 (Fig. 2a) は、増加した遺伝子の内容を示しています。赤い○で囲んでいるように、ウイルス感染に伴う反応系、免疫系の賦活化が認められます。上右図 (Fig. 2b) には、その筆頭として、HTLV1(ヒト細胞白血病ウイルス)、HIV(ヒト免疫不全ウイルス感染、RNAウイルス感染)に伴う反応経路の大きな機能増幅が示されています。この方は、癌の末期のため、介護施設や、訪問医療、さらに風邪を引いている小児を含む家族の見舞いなど、日和見感染を起こす原因が多々ありました。その後、亡くなられたため、それ以上の解析はできませんでした。ご本人自体、がんばっておられたのですが、周囲の支援が得られませんでした。
しかるに、その後のボランティア様で、同じことが観察され、大いに驚愕いたしました。次の図 (Fig. 3) では、2人の他のボランティア様、特に、No.2は腫瘍の術後治療中、No.3は正常な方です。
驚くべきことに、同じ遺伝子の質・量の爆発的変化を突然観察期間中に起こしているわけで、
詳細の解析は、3人とも同じだったことにあります。年齢、性別、基礎疾患の内容も全く異なるにも関わらず、他の解析データはこの時点で一致するという、あり得ないことが起きました。
ここで強調すべきは、他の二人には何ら自覚症状なく、風邪のひととの接触なども思い当たることがないこと。また、臨床研究にて解析しているのは、すべてRNAデータであり、インフルエンザのようなDNAウイルスではないことです。
2番と3番の方 (Fig. 4) は、幸い元気でその後も槐耳(カイジ)服用を継続されており、特別にお願いして研究期間を延長しました。しかるに、基礎疾患のある、2番の患者は、RNAウイルスの影響は消失し、データ上もウイルスに対応する反応系は落ち着きましたが、まだ腫瘍除去後の体調回復にはしばし時間がかかるようです。
3番の、基礎疾患が全く無い、無症候性の感染のケースでは、60日後の解析において、ウイルスの影響は完全に消失し、その後も再感染の兆候もなく、無事に経過しています。
つまり、ウイルス感染自体は防御できなかったが、無症候性に経過し、その後2ヶ月目には全く体内からウイルスの影響を払拭できることが示されました。基礎疾患がある場合、このカイジ効果は延長されますが、軽快していることに変わりはありません。
このように、今回、臨床研究の副産物として、RNAウイルスの無症候性感染の体内への影響と対処策を示すことが出来ました。スーパーコンピューター解析においては、RNAウイルス感染の筆頭としてHTLV-1 感染による遺伝子経路として示されますが、RNAウイルスは現状 COVID-19が代表格であり、しかも、鎮圧後の無症候性感染のコントロールに苦慮しているのが実際です。抗エイズ薬や抗マラリア薬の効果も未だしと言われる中、槐耳の利用で、毒性も副作用も心配いらない安全対策は貴重な存在と言えましょう。
感染症自体は防御できませんが、かかってしまっても無症候に抑え、その後の体調不良や遺伝子変調に向かわせない対処は必要です。日本では、癌のみならず、アトピー性湿疹、肝機能障害、内分泌障害、多種の理由で槐耳(カイジ)ご利用者がいらっしゃいます。ごく偶然の発見ですが、本来の目的に加え、今、問題になっているウイルスに対しても、体内調整に有効であることをお知らせ致します。