70代に入って、もう安心かと思いきや、乳癌の発症が増えています。一昔前なら、乳癌とは、高率に遺伝性で、発症するならもっと若いとき、40代まで、それ以降は乳管腫(良性)という認識をしておりましたが、ここ1−2年で認識が一変いたしました。
乳癌(浸潤性乳管癌など)は、手術摘除ができるかどうかがまず重要な分かれ目になります。しかし、手術できる、まだ早期段階で良かったと喜ぶのもつかの間、今度は術後の拘縮、手が上がらない、肩の激痛、胸筋の萎縮など、術後の後遺症が大切な快癒への壁として立ち塞がります。また、遺伝とは関係ない発症が多いために、ストレス蓄積による肝障害など、並行して治療すべきものが多いのも事実です。
今回、弊社臨床研究にて、術前ステージ2という、まだ早期段階、手術除去可能、かつ、抗癌剤治療に低反応性と解析されたため、抗癌剤を使わなくて良いという例を経験しました。術前10日前という時期でしたが、槐耳(カイジ)の利用を開始し、手術時には、直径2cmといわれた病巣が1.1cmまで縮小、リンパ節転移なし、術後判定ステージ1という非常に幸運な例でした。
しかるに、この患者様は、術前には癌の心配のみで、特に愁訴がなかったのですが、術後はもう文句の山、いわく、術後の拘縮による痛み、肩関節の動きが制限される、荷物の運搬に不自由がある、下着が安定せずにこすれてこまる、そういえば、除去の傷が切開ではないのでテープを貼ったところがかぶれた、日常すべて不如意で衣類の脱着も問題だらけ。癌しか心配がなかった昔の方が良かった。
これが、世にいわゆる日常生活のQOL(Quality of Life, 生活の質)というものだと痛感しました。癌は何とかことなきを得ても、その後の問題について、医師は知らなすぎます。病気しか診ていないから。また、拘縮の改善にとやみくもに、ヨガだの、聞きかじりの知識で動いても、改善されないことは想像にやぶさかではありません。
ここで、考慮すべき要点を列記します。
1)癌に対して:
乳線細胞が癌化するという機構については、カイジが、カイジだけが証明されている軌道修正、正常化機能により、見事に修正、補修することができます(Hippo Signaling 経路という、細胞内の主たる刺激伝達系、細胞増殖を司る要のシステム)。抗癌剤や他の薬剤(分子標的薬など)では、関わる何百という因子の調節が不可能なのです。毒性を持たずに、正常化できるのは今のところ、カイジだけです。ついでに、肝障害やストレスの除去も同時にしてくれるので、一挙両得と言えましょう。
しかるに、一朝一夕で発症するわけではない癌、10年単位で発症してくるものが、ものの1ヶ月や2ヶ月で治るかといいますと、老化対策、ストレス蓄積対策(肝臓)などを加味しますと、半年、1年の養生は必要なのが当たり前なのであります。カイジ療法も、これさえ飲めば大丈夫だというほど、単純なものではなく、個人特性により、量や期間に差があり、完治宣言するには、臨床研究でいわゆる転写調節因子群の動きが正常レベルに戻るまで、という明瞭な線引きがあります。
まだ体内の安定が得られないのに、不用意に量を減らしたり、やめてしまったりしますと、これがまた先々の再発・転移のもとになるわけで、病気の質を考慮し、また、一緒に治そうとする経験ある医師とともに、注意深くさじ加減を調節しなければならないのです。
先に、安易に安売りカイジを入手して済むものではないと強調しておりますが、いつか停止するカイジ療法についても、カイジさえあればいいのだとたかをくくらず、回復度合いを精密にチェックし、それに応じた利用法を選ぶことが必須なのだということを強調します。まだ完治宣言だせない時期に治療をやめてしまうと、せっかくの効果が得られません。
カイジ療法されていらっしゃる方々は、推奨する医師とともに、体質に応じてご自分が今、治癒過程のどこにいるかを判定の上、今後に活かして下さい。
医師ではない、経験者に頼ってカイジ利用されている方は、経験により得られた結果がひとにより異なるものだということを常に念頭においてください。
2.術後拘縮の改善と、乳癌発症予防について
乳癌発症には、癌細胞の存在が不可欠ですが、その前に、何故癌化していくかについては、老化とともに、乳腺を含む周囲の血行不順、分泌・排泄能力の減少があげられます。古い乳管が詰まっている、循環不足・血行不順による組織内排泄物の除去ができない、という状況が長期化して、乳管の動脈硬化というべき状態となります。
老化物、廃棄物処理ができなくなり、この蓄積が癌化の要因となるわけです。
これに対しては、いかなる薬剤も著効なく、これは若返りといってそう都合のよいことはない、というのと同様であります。
術後拘縮の顕著な改善、悩みの解消、さらに、乳管炎を起こす前の予防、ひいては癌予防に寄与するのは理学療法です。これも、ひとにより、骨格により、どのような施術が適切かは個人差が非常に大きい。一律にこうしろとは言えない。上記、医師の指導と同じく、経験と知識に裏打ちされた施術が必須です。
既に、他の項目にて紹介しているスタイリッシュ・アカデミーの安藤道彦先生が多くの患者を無事に施療し、ことなきを得ており、上記の文句だらけの術後患者につきましても、今では悩みが全く解消しました。今度はどんな悩みがとってかわったことやら、と笑って済ませられるほど回復しました。
もしも、お悩みの方がおられましたら、安藤先生は、紹介患者のみに対象を絞っておりますので、当社までご連絡下さい。施術場所は、東京駒込、鶴巻温泉(小田急線沿線)、信州は松本歯科大学構内の3カ所です。
病から治るということが、大変多くの内容を含んでいること、単に転移・再発防止のみならず、日常のかくも多くの局面に対処しなければならないこと、知れば知るほど驚くばかりですが、悩みの本質がわかればまた解決の道は開けます。独りで悩まずに、ぜひご相談下さい。