槐耳、アトピー性皮膚炎に効果証明

昨年の9月に奥様より夫の相談を受けました。幼少期よりアトピー性皮膚炎に悩まされ、長年ステロイド外用薬に治療を受けてきていたが、改善が見られない。さらには顔まで症状が広がり、親から引き継いだ仕事で、仕事柄外とのつきあいも必要にもかかわらず、症状のため、かなりセーブしてきているということで、槐耳(カイジ)の服用を勧めました。服用量としては、癌に罹患しているわけではないので、1日20gの服用は必要ないだろうということで、1日3〜10g症状がひどいときには10g比較的症状が治まっている時には3g服用するように指示いたしました。

服用してから直ぐに症状の改善が見られ、相談に来られた奥様に非常に感謝されました。というのは、ご主人自身はあまり症状の改善を理解していなかったにも関わらず、仕事関係や友人たちから顔の症状が治まってきていることを指摘されることにより、槐耳が効いていると実感したようです。

ですが、人間といいましょうか、患者さんといいましょうか、どうしても具合がよくなると、直ぐに病気のことは忘れ、外でのつきあいを増やし、お酒を多く召し上がったりして、奥様には別の心配をかけるようになったと、ご相談された奥様を紹介してくれた方からお聞きしました。ですが、お酒や外のつきあいも奥様からの助言などもあり、徐々に収まってきたとのことでした。

さて、槐耳のおかげでアトピー性皮膚炎の症状も非常に改善してきたということで、その患者さんは槐耳の服用を自らの判断で中止されました。ところが、槐耳が確かに症状改善に効果があることを示す事態になりました。というのは、槐耳の服用を止めてから、またアトピー性皮膚炎の症状が出現するようになり、結局、また槐耳の服用を再開されました。槐耳ステロイドのような局所療法と違い、体全体の体質、すなわちその方の免疫状態を改善いたします。ですが、その効果はすぐに現れますが、体全体の体質を改善するにはそれなりの時間もかかりますし、また体に負担をかけるすぎるようなことを持続していたら、さらに時間がかかってしまいます。その意味で、ヘビースモークや暴飲暴食を控えていただきたいと思います。その結果、体質改善が十分なされれば、喫煙や若干の過飲過食も問題ないかと思います。

  1. 空気をきれいに。付け加えれば、アレルギー反応は外部の異物が誘因になりやすいものですから、自分の吸う空気をきれいにするために空気清浄機を備える(ちなみに私どもは居間に2台の空気清浄機を設置しております)。
  2. 水をきれいに。(1) 飲み水は、炊飯に使う水を含めて天然水を使っております。というのは、どうも私の住むところの原水が余り良くないのか、どうも消毒用カルキ(次亜塩素酸)の含有量が多いようで、ときどき越後湯沢や箱根の温泉に自らの腕を湯から上げた時にお湯のはじき方が明らかに異なることで分かります。(2) お風呂のお湯を改善する。現在は実施しておりませんが、冬特に空気が非常に乾燥し、肌の乾燥を感じ、爪が割れやすくなったようなときに、お風呂にティースプーン一杯のビタミンC(アスコルビン酸)を入れます。もし粉末が手に入らないようでしたら、サプリメントのビタミンCの錠剤をお風呂に入れてもいいかと思います。ビタミンCは水道の消毒用に入っている次亜塩素酸を中和し、水と食塩に変える事により、肌への刺激がなくなります。
  3. 食事も地産地消を。食事にも、もちろん十分気を使って下さい。コンビニの食品や飲み物で済ますようなことは控え、できれば食材を国内の出所のはっきりした原材料(主食の米、小麦や肉、魚、野菜)を手に入れ、自ら調理して食されることをお薦めします。
  4. 衣服も天然繊維を。アトピー性の人は、接触する衣類にも注意され、なかなか最近は難しいですが、できるだけ天然繊維を着用されることもお薦めします。個人的にはトップス(上半身用着衣)には、ラコステの100%綿のものを着用しております。

まとめ アトピー性皮膚炎のお子様をお持ちの親御さんは、上に述べたことはすでに実施されていることと思いますが、もしあまり注意されていないようでしたら、医院に係るお金や薬に使うお金よりも衣食住にその分のお金を廻す方がより健全かと思いますので、どうか衣食住に気を遣ってみて下さい。