槐耳(カイジ)は、日本では保険診療で出される薬ではないので、サプリメント扱いですが、中国では歴とした抗癌剤です。ですが、抗癌剤と聞くと、普通、西洋医学における癌細胞が正常細胞よりもより代謝(活動)が高いという特性に注目しての代謝を阻害する単一物質を想像されるでしょうが、この槐耳は塊(エンジュ)というキノコ類から分離された主成分をベータグルカンとする薬です。西洋医学での抗癌剤は単一物質と申しましたが、これは化学物質であり、合成されたものやある動植物などから抽出されたもので、分子構造がはっきりしているものです。槐耳は、主成分がベータグルカンと申しましたが、実はベータグルカンは総称であって、いろんな分子構造があり、この塊(エンジュ)から抽出された槐耳は、他のキノコ類などから分離されたベータグルカンと構造が異なります。ちょっと詳しく申しますと、「グルコースがグリコシド結合で連なった多糖であるグルカンの内、β-グリコシド結合で繋がった重合体」で、その重合の仕方が原料で異なり、またその重合の仕方が非常に複雑なため、解析も難しく、合成が困難であり、その結果、槐耳(カイジ)は抽出物として、精製され、販売されているわけです。
では、なぜ日本では槐耳はサプリメント扱いなのかと言いますと、日本で医薬品として認可されるためには、治験(薬効の不明な新規物質を使い、薬会社などが毒性を動物実験などで調べた後、第I相、第II相、第III相試験と、人で毒性がないか、薬効が確かにあるか等を調べ、確かであることが確認され、申請・認可をもらい、薬価が決定される必要があります)が必要であり、市販までに何億円、何十億円の経費がかかります。槐耳は中国で製造・販売されておりますが、中国ではその過程を経て、正式に抗癌剤として使用されている訳です。現在は、中国では乳癌に対しての大規模臨床研究が継続中です。また、弊社のホームページを通じて、中国では槐耳のいろんな癌に対する研究成果(日本語訳)を公表されていただいております。
もちろん、日本でも保険医薬と用いられれば、日本の患者さんにも恩恵を受けることになるかと思いますが、弊社はあくまで使用者ですので、日本で保険診療までの認可を取るようにと、上記の非常なる予算のかかる事業に口を挟めません。ですので、現状として、細々ではありますが、槐耳による癌の治療の一助になればと努力しているところです。弊社では、医師によるがん患者さん他のご病気の方々からご相談を受け、槐耳治療の対象者か判断し、必要量を飲まれるように指導などしております。ご気軽にホームページの問い合わせ欄からでも、電話(0463−58−0952)でもお問い合わせください。
また、癌と診断され、
抗癌剤治療が効かないと医者に言われ、後は緩和医療しかないと言われて困っている、
抗癌剤治療を行ったが、副作用が辛くて継続できないが、他の方法はないだろうかと悩んでいる、
などお悩みの方は、弊社では「槐耳を用いた臨床研究」を実施中です。がん患者ボランティアを募集しております。上記同様に、ご気軽にまずご相談してください。