最近ご相談に与っている患者様の皆さんに、はまっている間違った食餌療法につき、弊社より注意喚起の連絡を入れております。
昨日発売の週刊ダイヤモンドで「末期がんが消える?モラルなき食事療法の罪 」という記事がありました。Amazonで紙媒体を購入できますし、Kindleでも購入でき、読めます。
要は、食事の内容を絞って必要な栄養も取れない身体になってしまったら、治療さえできなくなるという警鐘です。
また、今に至るまで、玄米や野菜食が良いという客観的データや証拠が存在しないこと、そういうことを言って特定の業者を儲けさせたり、セミナーで稼ごうとする主催者に注意する詐欺まがい商法に通じることを指摘しています。患者や家族の不安につけこむ、悪質な商法です。
癌患者様に対する、いかに栄養管理をすべきかの日本の良書を今までも探しましたが、残念ながら見つかりませんでした。写真は世界癌研究財団と米国癌研究所による書籍「食・栄養・運動と癌予防」ですが、そこには特定の食事が癌に効くという記載は見つかりませんでした。
弊社では、癌患者様にいつも申しておりますのは、一番の休養は「よく眠ること」で、そのためには癌患者様といえども、体の負担にならないほどの軽い運動をし、肉体的に疲れること。次に「おいしく食事をいただくこと」。そのためには、特定な食事に走らず、健常者より1〜2割カロリーをむしろ多めに、そして夫婦一緒や家族と一緒に会話をしながら、楽しく食事をすることが大事かと思います。ときには、場所を変えて、普段は行かないが、興味のあるレストランやホテルでご夫婦や家族と一緒に食事をするというのは、いかがでしょうか。試してみて下さい。