膵癌リンパ節転移:65歳 男性
総括:膵癌術後、抗癌剤とクレスチン(カワラタケ)による免疫賦活療法(カイジとの比較は図参照)を施行しつつも、貧血や血中総タンパク質量に代表される全身栄養状態が低レベルに抑えられた状態。体力低下もあまり回復せず、ただ再発防止を含め全身状態の改善を強く希望している。膵癌と肺癌は、最新最先端の分子標的医薬でも予後管理が困難で、遺伝子的に薬効が保証されていても、その15%にしか奏功しないという統計データが示されている。化学療法や抗癌剤治療でも効果が保証されない毎日を、なかなか回復しない体調で心配し続けなければならない。
QOL(生活の質)の向上と再発予防を意図して、カイジ服用を開始して1年経過した。
日本では、カワラタケ成分を用いた免疫賦活療法は、1970年代より開始され、多くの症例に応用されてきたが、その効果の有意性はあまり確認されないまま、使用そのものが激減して現在に至る。比較表は図に示した。
カワラタケを用いるのであれば、カイジ効果は格段の有用性を証明できると考えた。
現病歴:
平成22年10月(59歳) 膵癌外科手術、引き続きゲムシタビン+TS1-T20による抗癌剤治療
11月中旬〜 健康食品、イノムゴールドSSによる免疫賦活
平成25年10月1日まではゲムシタビン+TS1-T20、10月8日からはTS1-T20のみの服用
平成26年8月よりカイジ20g/日、冬虫夏草 3g/日の服用開始。カワラタケ服用より数段効果的な免疫賦活、低レベルで安定している全身状態改善(栄養摂取状態の改善)、QOL(生活の質)を著しく下げている食欲不振、消化管蠕動の整合性回復、体重増加、体力増強等を目指した。服用直後より、以下を自覚。
1. 疲労感が少し和らいだ感じがしている。
2. 今までと違い、最近はかなり汗をかくようになった。
3. 薬の副作用で顔色が黒ずんではいるものの、顔の艶はよくなってきた。
との報告を受け、カイジ服用を継続し、3ヶ月目の11月には、血中総タンパク質量が7.0に達し、赤血球数は術前の423 ×10^4/mm^3という数値を回復した。体力増強、体調の回復は本人が強く自覚するところとなり、顔色も非常に明るくなったと周囲が驚くほどになった。
しかるに、年末法事等で多忙となり、かつ、好物の生牡蠣を多く食べられた結果、激しい下痢と引き続きインフルエンザ(流行性感冒)感染で心身ともに消耗状態となる。モニターに用いているCA19-9の数値は、平成27年2月:61、3月:82と上昇し、CTにて膵頭部リンパ節に2センチの腫瘤塊を検知。3月2日より抗癌剤治療を再開、TS1の治療を始めている。
3月に入ってカイジ服用量を40gに増加、冬虫夏草も毎日10〜15gと増加した。リンパ節腫瘤塊に対しては、放射線治療を実施した(30回)。しかし、カイジ40g服用にてめまい等の不具合を自覚したため、中旬には20g/日に戻した。
その結果CA19-9の数値は、5月12日:88、6月1日:36、7月:10と順調に下降、血液検査の数値も正常化した。しかし、白血球の数値が2,300/mm^3となったので、抗癌剤服用を中止し、カイジと冬虫夏草のみで経過観察中である。
その後:ブログ「膵癌:その後」に続く
なお、当研究所では、毒性・副作用の強い癌治療に対する補完療法確立の一環として、今般、カイジ(PSーT: Polysaccharide-Trametes robiniophila murr)効能の分子基盤解明の臨床研究を行っております。これに当たり、がんの診断を受け、これから治療される患者様で、補完療法に興味を持つ患者ボランティア様を広く募集しております。
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