以前「検査の基準値・正常値・異常値」や「続・検査の基準値・正常値・異常値」で、基準値やガイドラインは未来永劫不変のものでないと言うことはお話しました。その例として、2014年4月に発表された日本人間ドック学会の「新たな健診の基本検査の基準範囲 人間ドック学会と健保連による150万人のメガスタディー」がいろんな医学会から反発を招いたということをお話ししました。そこで、今回はその人間ドック学会の今回の基準値といままで基準値を比較したものを以下にお見せしたいと思います。そして、施設により異なる例として、東京大学医学部付属病院での基準値も一緒に並べました。
これからも分かる通り、基準値というのは確立されたものでないことが分かっていただけると思います。したがって、健診を受診して、数値がちょっと基準値を超えたぐらいで慌てて病院に駆け込む必要はありません。それよりは健診を受けた際の報告書をなくさないようにファイルなどに一括して保存し、今回のデータと前回以前のデータを比べて大きな変化がないか、大きな変化があった場合は、かかりつけのお医者さんがいらしたら、それを持って相談に伺えばいいですし、昨今の健診ではアフターサービスで健診後1回は医療相談にのってくれる施設などもありますので、そこで相談されるといいでしょう。もし、そのようなところが見あたらないというのでしたら、弊社の医療相談所にご連絡いただければ、御相談に懇切丁寧にのります。