最近、健診受診者の検査データが若干基準値を超えている方々が見受けられます。そこで、ちょっと踏み込んで話をお聞きすると、実はすでに医院や病院に罹っていて、薬を処方されているという方々がいらっしゃいます。たとえば、高血圧や高血糖、高脂血で薬を飲んでおりますと回答されます。ですが、どうもかかりつけの医院や病院では血液検査をされていなかったり、されていても患者としての受診者さんには何の説明もされていないようなのです。また、ご本人もその検査結果の異常が、自分の飲んでいる薬に由来するとは全く疑うことはないようです。
でも、実はお医者さんは血液・尿検査は処方している薬で副作用がでていないかをチェックするために検査しているのです。それだけ、薬の副作用には医師は注意しているし、すべきなのです。したがって、薬を処方するだけで、全く血液・尿検査をしない医師は危ないかも知れません。
ということで、皆さん、健診や人間ドックで血液検査や尿検査で異常が出たら、かかりつけのお医者さんにこの異常は今飲んでいる薬のせいではありませんか、と聞いてみられるといいでしょう。
ちなみに、今は便利な時代になりました。昔は自分の飲んでいる薬について調べようとすると、本屋さんに行って「医者からもらった薬がわかる本」や「お薬事典」「くすりの事典」などを購入しないといけませんでした。でも、今はインターネットで調べることができます。インターネットを使える人は是非、自分の飲んでいる薬について調べて見て下さい。そのときのキーワードとして「自分の飲んでいる薬の名前 おくすり110番」や「自分の飲んでいる薬の名前 添付文書」をキーワードにして探されるといいでしょう。そこでは、副作用の項目を読まれるといいでしょう。薬によっては、併用すべきでない薬について記載されておりますので、ご参考にして下さい。
(例1)高血圧の治療薬「ノルバスク」を使って「おくすり110番」とキーワードにして検索すると、結果は以下の通りです。
中略
概説、作用、特徴、注意、効能、用法、副作用が記載されております。
上の欄の、成分、製品例、区分の製品例の所の「その他(ジェネリック)&薬価」をクリックすると、ジェネリック製品名やそれらの薬価を見ることができます。
(例2)高血圧の治療薬「ノルバスク」を使って「添付文書」とキーワードにして検索すると、結果は以下の通りです。
この「添付文書・医薬品データベース」をクリックすると、処方医薬の箱に入っている添付文書がpdf fileにて見ることが可能です。可能なら、自分の薬の添付文書はプリントアウトして、一度はじっくり読まれるといいでしょう。
かかりつけのお医者さんはあなたが目の前からいなくなったら、次の患者に頭が切り変わっております。
自分の健康は自分で守りましょう。