ストレス性蕁麻疹・肝障害:36歳 女性
職業インテリア・コーディネーターで、激務が1年以上継続し、疲労感が蓄積する一途と自覚していたところ、右側腹から背中にかけて痒みを伴う膨疹ができはじめ、急速に伸展して全身に及ぶ(写真)。近医の皮膚科にてアレルギー、アトピー性湿疹と診断、ステロイド軟膏塗布するも、進行を抑えられず、自覚症状も憎悪していく。
家族歴:母;大腸癌 手術後治癒、母方の叔母・祖父;大腸癌 死去
既往歴:特記すべきことなし、偏食強く、食事摂取量少ない。動物性脂肪、動物性蛋白質はほとんど摂取せず。
服用中の薬剤:サプリメントとしてアロエ成分摂取(便秘予防)。現在中止。
相談を受け、カイジ3g+冬虫夏草3g服用開始。膨疹部分には、ステロイド塗布を中止、夜間入浴後ヒアルロン酸美容液浸透紙パックを施行、その後シアバターにて乾燥予防のみ。服用後1週間目に顕著な発赤の膨隆を見る(図)。カイジによる免疫賦活の成果、罹患部の免疫反応増大を認める。痒みのせいで減退した食欲の増加を認める。夜間就寝も回復し始めるも、痒みが強く、ときに眠剤服用(リーゼ、5mg)。
4週間にてほぼ膨疹消失、症状も消失したため、カイジ服用中止したところ、その後3ヶ月で症状が再燃した。カイジ服用再開し、半年にて瘢痕を残さず完治、血液検査にて軽度肝障害あり。仕事量を減じて、食事の工夫を指示、経過観察中。